トマティーナ(TOMATINA)
毎年8月の第4水曜にバレンシア近郊のプニョルという小さな街で行われる。特に起源はない(笑)


去年、私はこの祭りの存在を知った。そして、同時に翌年必ずこの祭りに行くと決めた。あれから1年。機は熟した。

私は来年からリーマンとなる予定だ。そうなると好き勝手休みなど取れるわけはない。ましてや
『スペインまでトマト投げに行ってきたいんで有給取りま〜す』
などとほざいた日には即却下&小一時間問いつめられること必至だ。

今夏を逃したら次にいつチャンスが訪れるか分からない。そして1年後、私はこの祭りに合うようにスケジュールを組んで、今回の旅に出かけた…
 
 
 
 
 
ここに一冊のアルバムがある。コダック使い捨て水中用カメラを使って撮ったトマティーナの写真だ。これを開くたびにあの出来事がありありと思い出される。【奇祭】という表現がぴったりだ。そもそも、世界中からこのイベントのために人が集まってくるのだ。その時点で何かが狂っている。元からテンションの高いアホな人間が集まっているのだからその先に何が起こるかは想像に難くない。

アルバムの後半は赤の世界に彩られている。もうトマトだらけである。人が赤く染まっている。外壁もシャッターを閉めた店舗も赤く染まっている。みなトマト臭い。汗と泥とトマトが混じった意味不明な液体が足下に流れている。トマトを投げる、なんて悠長なこと(この時点でもヤヴァイが)をしているのは最初だけで、この意味不明な液体をすくって投げる、頭からかける…地獄絵図ともいえる光景が展開された。


そしてその地獄の中に、私は身を置いていた。
むしろ積極的に。 
 
 
 
 
次回は時系列に沿って、具体的にどういう祭りなのかレポートします。
 

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