さらっと。

 
 
▽一応前置きしておくが私は陸上について何も知らない。マラソンもあんま見ない。だが昨日夜の記者会見はしっかり見た。そして今日の朝の朝刊(朝日・日経・毎日)も一通り読んだ。その上で思うこと。
 
▽会見見ていて、会見の時間が長くて驚いた。50分だっけか。普通はあんなに質疑応答の時間を設けないのではなかろうか。そして多数の報道陣と大量のフラッシュ。これだけで凄いプレッシャーだろう。にもかかわらず、彼女はしっかりと自分の言葉で答えていた。これを見ていて、やっぱり大舞台経験して結果を出した人は違うなと。私には、彼女及び監督は自分たちの行動がどれだけ社会的に影響力があるかをよく理解しているように見えた。これぞプロフェッショナルではないか。

▽これは僕の勝手な推測だが、彼女はアテネに執着していないのではなかろうか。会見であったように彼女にとっては今は記録>五輪ではないかなと。五輪に出て結果を出したからこそ、その舞台がどのようなものかわかっているはず。間違いなくマスコミは騒ぐ。自分のペースは乱される。プレッシャーもめちゃくちゃ大きい。彼女が今五輪を走るということは、ものすごくエネルギーを消費する行為ではないかと思うのだ。さらに今年アテネに出たら、間違いなく世界記録を狙うチャンスは1シーズン減ることになるだろう。

▽ならばいっそのこと、もう金メダルはあるのだからまだやっていない目標にチャレンジしたい、そう考えるのも無理はない。いやむしろそれが当然だと思う。だからこそ東京で挑戦的な走りをしたのではないか。彼女は、きっと五輪に出るためよりも自分の可能性を確かめ、次につなげたかったんじゃないかなと。たぶん彼女の頭の中には、アテネで連覇か世界記録を出すかのどちらかしかなかった、というのが僕の推測だ。

▽しかし選考委員会が高橋支持:不支持=1:9だったと聞くと首をかしげてしまう。トライアルは所詮トライアルで本番のためにあるはず。レースの質というのがもっと考慮されるべきで、もう少しは支持がいても良いのでは?と疑問に思ってしまった。「選考会があるんだからそれにベストを尽くすのは当然」というならば、なおさら彼女には世界記録を出して陸連を見返して欲しい。個人的にはオリンピック至上主義はキライなので。きょうびお国のためになんて流行らねーよ。彼女が満足のいくレースができて、それをブラウン管で拝めるならそれが一番いいさぁ。うんうん。

▽てなわけで、落ちてもまあそんなに残念残念騒ぐこたぁないさ。わてら視聴者は民放・電通・陸連・電気屋じゃないんだから、って感じですかね。ともあれ高橋さんがんばってくださいな。 
 
 

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