ドッグヴィル

2004年4月12日 映画
 
遅ればせながらこの週末に見ました。元バイト先でリスペクトしていた社員の方が
「演劇みたいな、じゃない演劇そのもののなんだよ!僕は何回でも見たいね!」
と絶賛していたんでこれは見とかないと、と。でやっとでしたよ。


結論から言うと
  満  点  。

ただ、もういろいろな人がさんざん言っていると思うんですが、まともな人・素直な人などにはおすすめしません。普通に酷いし。ストーリー、話の筋は王道的なもので、目新しさはないです。まあ僕も展開はあっさりとわかった(まあある程度映画や芝居見ている人なら簡単にわかるはず)んですが、この映画は細部の作り込みができていて、自明の展開を前提とした上での「見せ方・画づくり」が飛び抜けてすごかったような気がします。

そして忘れてはならないのが、「映画でできることは何か」という問いに答えを出していたこと。この映画は冒頭で引用したように演劇をスクリーンで映したものです。これは僕の私感ですが、良い演劇とは「想像力をかき立てるもの、頭を使わせてくれるもの」だと思っています。その要素はほぼ完璧。さらに映画でしかできない手法も織り交ぜてきた。感嘆しましたよ。ええ。

演劇を作っている人、携わっている人は見ておくべきです。映画でこういった作品ができるってことは、演劇には何ができるんだろう、と考えてみてはいかがでしょうか?(ちょっと大げさかな?)

ストーリーで少し触れると、田舎に迷い込んだ都会人の話なんですよね。だから田舎から都会に出てきた僕には「ああ、田舎ってそういうとこあるよな」と理解できましたね。日本の田舎もアメリカの田舎も変わらんのだなとも。
 
 
あと、これに出てくるトムを見ていると「中途半端に頭の良い奴が一番質が悪い」と言う話を思い出しましたよ。

  頭の切れる奴は司令官、戦略をつくるために不可欠
  頭の悪い奴は兵隊、司令官に従わせればよい
  中途半端に切れる奴は司令官の足を引っぱる。最も使えす、むしろ危険

そういや人事部長が言ってたよ。
自分の立ち位置を認識しなさい」と。
うん、いい言葉だ。経験はあなどれんね。


 
ISBN:4048973320 単行本 小島 由記子 アーティストハウスパブリッシャーズ 2004/01 ¥1,050

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